儲からない会社の5つの悪癖

取締役 佐藤康二

はじめに

企業再生、経営革新、営業力強化、事業開発
昨今の経営課題は生き残りをかけたマーケットでの過当競争の影響を大きく受けて、マーケティングやCS的な対外的要素の充実・強化に力点がおかれがちである。
しかし実際には、対外的な要素の強化以前に、内部のことにももう少し目を向けるべき企業・組織が多いのではないか。
組織内の問題解決が行われずして、お客様の信頼回復も、業績回復もありえない。
対外的に商品やサービスを通じてお客様に付加価値を提供しているのはあくまでも社内の人材である。それは必ずしも正規の社員ということではなく、契約社員・派遣・パート・アルバイト、業務委託やアウトソーサーなど、自社の品質づくりを担っているすべての人たちを含む。

本稿では、儲からない会社・業績低迷という結果に陥っている組織の内側にある組織の特徴を整理したうえで、「人員が離脱する・定着しない」、「モチベーションアップが難しい」、「やる気があるのかないのかわからない」、「経営陣と現場に大きな意識ギャップがある」等々の“人”に関する諸問題の原因について今一度焦点をあててみたい。
なぜなら、コンサルタントとしての活動の中で、多くの組織が個々のメンバーのパフォーマンスを100%発揮できていないのは、あまりに外を向き過ぎ、内部を軽視してきたツケのように強く感じるからだ。
もちろん競争環境や就業観の変化もあるが、本来、人間は仕事を通じて充実感や達成感、幸福感を大いに感じることができる動物のはずなのに、多くの組織で、ミドル以下の人材がモチベーションをあげるどころか、仕事や人間関係に疲弊してしまい発揮能力が半減しているケースがあまりにも多いのだ。
トップマネジメントは本稿を参考に、組織の内部を再点検し、健全な危機意識を持ったうえで、未来を見据え、今何ができるかをしっかりと捉え直すことが必要ではないか。思い切った悪癖打破の取り組みを実践するためには参画型の活動やプロジェクトを通じ、機会を与えながら柔軟なリーダーシップで問題解決に当たっていただきたい。

儲からない会社の5つの悪癖

  • 悪癖1.人を大事にしない
  • 悪癖2.全社最適の視点が欠如
  • 悪癖3.ついつい目先の経営に走ってしまう
  • 悪癖4.目標・計画がいつもあいまい
  • 悪癖5.本気の自己関与がない

※つづきは下記PDFファイルをご覧ください。
儲からない会社の5つの悪癖

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