イメージづくりと目標達成

株式会社MELコンサルティング 代表取締役社長 安田芳樹

北京オリンピックが終わりました。いつもながら選手たちの懸命の健闘を見るにつけ、 我々は心地よい感動を覚えます。
そして、トップアスリート達はまた4年後を目指してしのぎを削ることになります。
オリンピックを始めとして、世界のスポーツはトップレベルの選手層では技術的な差は殆どないと言います。 結果が求められる大舞台で、心・技・体のうち心、つまり強い精神性が常勝アスリートに求められる重要な条件 となります。

史上最強のゴルファーと言われるタイガー・ウッズは、メンタル・コントロール(精神管理)が非常にうまい。 ショットに100%集中し、脳と精神の機能を強化すれば「自分の望むイメージを現実にすることが出来る」と 豪語します。
タイガーのメンタルの強さを作り上げる原動力の一つとして、「ビジュアライゼーション(視覚化)」が あげられます。ゴルフに限らず、視覚や映像イメージを描く事は、目標達成への効果的な手段となります。 タイガーはショットの前に「これから打つショットのイメージを頭の中で描き切る」といいます。 数秒間の精神集中の中で、自己のスイング・イメージとその弾道を映像として描くのです。

会社で行う経営シナリオづくりや計画づくりはまさに、「これからやる事を今決める事」であり、 あらかじめこの後に起こることのイメージを描ききることです。まさに、イメージトレーニングそのものです。 起こってほしいと願うことをイメージすることによって、現実での実現性の手助けとなるようにつなげるのです。 こうしたトレーニングはタイガーだけでなく、ゴルフ界の往年の名プレーヤー、ジャック・ニコラウスも同じだ そうです。ニコラウスはその映像を何と「カラー映像」で頭の中で見ていたと言います。

会社でも個人でも「頭(思い)」と「体(行動)」を結びつける「イメージ化」のトレーニングを日常的に行う ことによって、目標実現への可能性を高められるのです。

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